岡山河畔芸術祭とは

市民と地域のルネサンス・フェスタ

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ビジョン

新しい芸術祭に寄せて

岡山県は南北に流れる旭川、高梁川、吉井川の三大河川が、流域に豊かな歴史と文化と経済を育んできました。なかでも、岡山市市街地を流れる旭川の河畔に広がる京橋・中島地区は、戦国時代より東西交通の要所として城下町岡山の歴史と文化を支えてきました。また、鉄道交通が整備されるまでの京橋地区は海上交通の玄関口として栄え、近代以降の中島地区には演劇や映画やサーカスの芽生えがありました。現代は往時の繁華な風情はありませんが、歴史的建造物の京橋を中心に、全国に知られる京橋朝市や後楽園からの親水環境を生かした憩いのエリアとして市民に親しまれています。
私たちは、この京橋・中島地区を育んできた自然・歴史・文化に着目し、現代の経済社会から生じた数々の課題に真摯に向き合い、他に類を見ない親水環境を生かした「岡山河畔芸術祭」を開催することになりました。演劇・ダンス・音楽・美術・映画・文芸などのアーティストが集い、年齢・性別・国籍・障害の有無などの違いを超えて、創る人も、観る人も、そこに暮らす人も、今を生きる歓びと誇りを回復するための「岡山河畔芸術祭」。地域資源と文化芸術をつなぐ私たちの一歩が、岡山の新しい未来につながることを願って取り組んでまいります。

2022年4月

NPO法人アートファーム プロデューサー
大森 誠一

朝市とカヌーの京橋に新しい文化の風

瀬戸内の自然の恵みが集まる「京橋朝市」、旭川の親水性を生かした「カヌー駅伝大会」など、全国に知名度のある観光とスポーツの資源に多彩な文化芸術を加えて、歴史と伝統に培われてきた京橋の魅力をさらに高めていく。

エンターテイメントの聖地・旭川中島を復活

旭川河畔・中島地区で生まれた岡山初の芝居小屋・旭座、派生したサーカスや映画館、映画スター尾上松之助の登場など、数々の歴史遺産を有しながら高齢化と過疎化が進む界隈に、文化芸術のチカラで人と地域に元気と誇りを取り戻す。

南北の公立劇場と表町商店街との連携

京橋・中島地区にほど近い表町商店街の南端に誕生する岡山芸術創造劇場。同じ商店街の北端に位置する岡山シンフォニーホール。南北の公立劇場と商店街との連携を経て、河畔から市街へ、点から面へとルネサンスを育んでいく。